『冬眠密着包装(炭酸ガス封入密着包装法)』について
京都大学の満田久輝名誉教授が考案したお米の保存方法が「冬眠密着包装(炭酸ガス封入密着包装法)」です。
お米が不味くなる原因のほとんどは、「酸化」です。そのため、米袋内の空気を炭酸飲料等の食品添加用炭酸ガス(二酸化炭素)にすべて入れ替えると、米の成分のうち「タンパク質」が炭酸ガスを吸収します。
米袋内の炭酸ガスは米粒の「タンパク質」吸収されますので、米袋は自然にカチカチの真空パック状態になります。
『冬眠密着包装(炭酸ガス封入密着包装法)』の特徴
- 「白米」の常温保存に最適で、特に夏場は、お米の美味しさが際立ちます。
- お米の品質劣化が極めて少ないため、『備蓄用』として最適です。
- 薬剤を使用しないで、カビ・微生物・害虫(コクゾウムシ等)などの発生 を防ぐことができます。
- 開封と同時に、炭酸ガスが抜けて密着状態は解け、すぐに普通のお米の状態に戻ります。
( ※ 炭酸ガスは食品衛生法に準じた「食用二酸化炭素」を使用しています。)
「冬眠密着包装(炭酸ガス封入密着包装法)」は、動物の冬眠に炭酸ガスが深く係わっていることにヒントを得た、穀物の新しい保存法です。
密封性の高い特殊な米袋(ガゼット袋)に炭酸ガスを封入し、米袋内の空気を炭酸ガスに置換してからシールするので、お米に含まれるタンパク質が炭酸ガスを吸収して、カチカチの真空状態になります。
- 酸素を含んだ空気を炭酸ガスに置換すると、新陳代謝や呼吸作用が抑制されるので、お米が劣化しにくく、長期間の保存が可能になります。
- また、炭酸ガスの殺菌作用により、常温で約5年間放置しても虫やカビの発生はありません(『株式会社サタケ穀物分析センター』で検査済み)が食味・風味などは時間の経過とともにどうしても劣化してしまうので、1年以内にお召し上がりいただく事をお勧めしております。
- 米袋は密封性の高い特殊な袋(ガゼット袋)を使用していますので、酸素が中に入りません。
- 保管する場合は、入っているダンボールの中でそのまま保管してください。単袋での保管は、衝撃等によりピンホールの原因となります。
京都大名誉教授 満田久輝(みつだ・ひさてる)氏
1914年5月27日 – 2006年3月10日
大阪府出身。
京大農学部卒。
1952年京大化学研究所教授。
1978年退官後、甲子園大学長。
戦前からビタミンの研究に取り組み、ビタミンB1強化米の開発で国民病といわれた「かっけ」の克服に大きく貢献した。
世界で初めて動植物の呼吸に必要なビタミンB2が生体内で生成される過程を解明。二酸化炭素による米の貯蔵や活魚の休眠保存法などを開発した。
1980年日本学士院賞、1989年文化功労者、1994年文化勲章受章。
「税金で研究させてもらった以上、成果を国民に還元するのが当然」というのが信条だった。
主な著書 『米、再考 – コメは世界の主食です。』(集英社、1993年)