胚芽精米とは、玄米から外皮(ぬか)だけを取り除き、胚芽を80%以上残した精米です。
お米の構造
- 外皮(5%)・・・ぬかとなる部分
- 胚芽(3%)・・・芽となり根となる部分
- 胚乳(92%)・・・発芽の際に栄養となる部分
に分けられます。
ビタミン、ミネラル、食物繊維は、外皮、胚芽に90%含まれます。
胚芽精米はビタミン豊富
胚芽精米には、稲の発芽に必要なミネラルとビタミン(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンE)が豊富に含まれています。
玄米よりもヘルシー?
消化吸収の良さ
胚芽精米は、糠(外皮)が残っている玄米より食感が軟らかく、また栄養成分も消化吸収されやすくなっています。
リンが少ない
胚芽精米に含まれているリンの量は、玄米の約半分です。リンの摂り過ぎは、カルシウムの吸収を妨げ、カルシウム不足を引き起こします。
胚芽精米のルーツ
大正時代(〜1926年)までは、体がだるくなり、足がむくんだりして、しまいには心臓マヒで死んでしまう脚気(かっけ)患者が激増し、”脚気亡国論”が叫ばれました。島薗東大教授がこの脚気の原因が白米の摂り過ぎによるビタミンB1不足であると立証。ビタミンB1が含まれる胚芽を残した胚芽精米を作り出しました。